「ポニー」とは

ポニーという名前を聞くと、頭に浮かぶのは小さな馬、ですよね。私たちもイベントに参加すると「馬の赤ちゃんですか?」とよく聞かれます。その一方で、実際にポニーのイベントや牧場では「馬」と変わらない大きさの子もいて、「この子もポニーなの?」と困惑される方もいるようです。
では、そもそもポニーとは、どのような生物のことを指すのでしょうか。
ポニー種とは、「足から首の付け根のあたりまでの高さが、150cm未満の馬」のことです。つまり、ポニーも馬の一種ということですね。ただし、ひとことでポニーと言っても、そのタイプは様々。いわゆる「馬」と変わらないような大きさのハフリンガーや、大きな犬と同じくらいにしかならないファラベラなど、見た目もサイズも多種多様です。

小さい体ながらも、時速40kmというスピードで走ることができます。原付バイクよりも速く走れるというわけですね。性格はとても温厚、頭もよく体力もあります。古くは炭鉱で人力の代わりとして働いていましたが、現在では主に子ども乗馬やペットとして飼育されるようになりました。

ポニーの歴史は長く、北米に生息した「エオヒップス」という動物を祖先に持つと言われています。約100万年前には現在の馬の先祖である「エクウス」が現れ、馬やシマウマ、ロバなどに分かれていきました。
日本には弥生時代末期に伝わり、主に軍事や農耕、運輸に活用されていました。古墳時代には、馬型の埴輪も多く発掘されています。城や屋敷には必ず(うまや)があり、農家には家に馬を飼うためのスペースが設けられていました。日本人にとって、馬は大変身近な存在だったのです。
ちなみに現在の時代劇では立派なサラブレットに乗った侍たちが勇猛果敢に戦っていますが、実際に日本にいた馬たちは、120cm~140cm程度。つまり、みんなポニーだったようです。

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