教育に効果!

ポニーに乗ったり、ふれあうことで教育にとってどんな効果があるの?

はい!た~くさんありますょ♡ 

ポニーに乗ると楽しいし、ニンジンをあげてポニーさんが喜んでくれると嬉しいですね!

でも、それだけでなくポニーさんにブラッシングしたり、足の裏の底堀りでキレイにしてあげたり、厩務作業などの活動を通じて、学校教育の授業として行ったりします。

? 学習指導要領においては生活科で動物との関わりが扱われています。教育基本法においても、生命尊重が説かれいて、ポニーとの関わり合いは動物を大事にする心から、仲間を大切にする心、そして生命を大事にする心へと発展して行くことが期待され情操教育の一環として注目されています。

 具体的にどんな活動をしているのかなぁ?

小学校、幼稚園、保育園、各種施設では『ポニー教室』や『ポニーの学校』などとしてさまざまなことを行っています。 

☆『ポニー教室』『ポニーの学校』

< 引き馬の様子 >
< ポニーの手入れの様子 >

1)馬と触れ合う、馬といる

・馬との触れあい方を習い、触ってみる

・ニンジンのあげ方を習い、実際にニンジンをあげてみる

・馬の観察、馬のお絵描き等

2)馬の世話をする

・馬の勉強(馬の体や馬の生活について、馬の扱い方について等)

・えさやり、ブラッシング、底堀り、ボロ(馬糞)取り等

3)馬に乗る

< 軽乗 >

・引き馬で実際に乗ってみる ー歩行や軽い速足での乗馬ー

4)馬上で運動をする

< 軽乗 >

・馬上でのストレッチ

・軽乗など

『軽乗』?アクロバットみたい!

そうです!でも軽乗のように特別な訓練を受けなくても、 

ただ普通に乗るだけで、身体バランスや耐久性、注意力や集中力が養われます。

さらには友達と共同での飼育経験から社会性や、動物とふれあう安心感、他にも多角的に多くの効果があるとされています。 

☆心理面での効果

・動物と触れ合うことで情緒の安定、ストレスの発散、動物を大事にする優しい心をはぐくむ。

・馬と接することにより自由な感情表現ができるようになる。

・友達と協力しながら作業することで協調性や、共有の体験で仲間意識や友達を大事にする心が生まれます。

?動物の世話をする一連のルーティンワークは、自分からおこなうという自発性や積極性が高まり、さらに発展してボランティア精神へつながることが期待されています。

☆不登校、うつ病などへの効果

人間より少し体温の高い馬は、触れるとほんわかと暖かく心の緊張が解けてきます。そして「楽しい」、「上手くできた」、「今日は上手くいかなかったから明日は上手く行くように頑張ろう」など、次第に感情や気持ちを表現できるようになります。動物はそれ自体が思うようにならぬ生物であり、人間にとっての他者でもあるので、乗馬では最初は恐る恐る介助者に頼りながら乗っていても、次第に自分でバランスを取ろうとする態度に変容していきます。そして、ポニーの乗り降りについても「自分から」という気持ちが強くなり、また、自己完結の満足感や馬上から見下ろす視界の拡がりから、騎乗での自尊心がうかがえるようになります。

馬に乗ったり、世話をしたりすることによって、自信、満足感、意志、感情の表現、協調性、調和性などたくさんの効果が見えてくるのですね。 

☆ストレス・孤独・不安の軽減、憂鬱、全体的な健康の改善効果。

・乗馬で歩くことは交感神経系の緊張を緩和し、自律神経系のバランスを改善させる効果があります。また、日中の活動量が増えるので、夜間睡眠時の中途覚醒が減るとされています。

・言葉の通じない馬、意のままにならない大きな動物が、世話や乗馬により、心のふれあいを感じることができると、自らの心に素直になっていきます。これは次第に仲間のことを気に掛けたり,人の話を聞く態度と変化して行き、さらには他人を思いやる気持ちへと発展していくと言われてます。体験活動を通じ,仲間との交流が深まり、心が開かれます。

また、ポニーに乗って体を動かし、ストレスを発散させることで気分が高揚し、さまざまな問題を克服する意気込みが出て来るという様子もうかがえます。

? 意欲や自尊心の向上、空間認知力や自己コントロールなど、総合的に自己概念の向上が期待されます。

 ポニーさん可愛いから、お世話をしながら仲良くなるんだ!

☆社会性を学ぶ

・乗馬や厩務作業など、共同での体験を通じて社会性の向上や他者を思いやる気持を育みます。

活動の体験によって次第に心が開かれ、社会性や他者を思いやる気持ちを涵養することができた、馬とふれあうことで心がなごみ、生命の尊さに気づく様子が見られたとの多くの事例があります。 

兄弟姉妹の減少や核家族化による他者への想像力の欠如などといった親密な人間関係形成への問題は、教育において動物の介在は、情操の育成と豊かな人格形成の契機となります。

 動物を活用した教育は、自然観察から生命の尊厳まで、その目的は広いものとなっています。また、ストレス社会といわれる現代において、動物とふれあうことで私たちの心は開放し癒してくれます。言葉は通じなくても、思いやりや温もりを感じて、優しい心でコミュニケーションをとる方法を教えてくれます。そして馬と心が通じた時の喜びや感動、友達として共に歩むことの楽しさは、私たちの心を豊かにして、心の財産となっていきます。